こんにちは、ふくまるです!
この記事では、コミュニケーションが苦手な私が第一志望の会社の選考に落ちてしまい、その過程で苦労したことやそこから学んだことを書いています。
前回の記事「コミュ障が第一志望に落ちて辛かったこと 前編」の続きとなります。
少し長くなってしまいますが、世の中にはこんなふうに就活してる人もいるんだなあくらいの感覚で読んでいただければ幸いです!
【前回のあらすじ】
一つのスカウトメッセージをきっかけに、とある会社のインターンシップに参加したふくまる。
そこでは苦手なグループワークを行なったが、心が広く優しいメンバーに恵まれ、なんとかそのインターンシップで成果を出すことができた。
意外とグループワークいけるじゃん、と調子に乗っているふくまる。いよいよ早期選考が始まり、そこでメンタルが徐々に崩壊していくのだった。
[目次]
1,地獄のグループディスカッション
2,曖昧な面接
3,とどめの三次面接
4,反省点と立ち直った方法
1,地獄のグループディスカッション
10月。早期選考の一次試験は、グループディスカッションだった。
私が最も苦手意識を持っているグループディスカッションだが、対策の仕方を知らなかった上に、インターンシップで成果を出し「いけるんじゃね?」と調子に乗って油断していたこともあり、インターネットでちょっとコツを調べただけでまともな対策をせずに本番に挑むことにした。
そしていよいよ選考当日。会場はオンライン。
改めて会社の簡単な説明を聞かされた後、ランダムに選ばれたメンバーでアイスブレイクを行った。
この時点で緊張してギクシャクしてまともに喋ることができなかった。みんなの表情を過度に伺ってしまい、集団の中に入ったときに感じる謎の「孤独感」。みんなは楽しそうに話しているのに自分だけ入りきれていないようなあの感じ。
『ああ、まただ。』
と、体が凍りついた。
でも、本番はこれからだ。まだ諦めてはいけない。
と気を取り直して姿勢を正した。
不安を抱えたまま、いよいよグループディスカッションの本番のお題が発表され、メンバーと対面した。
お題は、ものすごく難しいものだった。
メンバーは、なんと、自分以外の人たちは全員先ほどのアイスブレイクの時に偶然同じチームだったらしい。
猛烈な孤独感と難しいお題で私の頭の中は真っ白になった。
「役割を決めましょう」と誰かが言った。
じゃあ私は司会進行で。私は書記で。私はタイムキーパーで。
次々とみんなの役割が決まっていく中で、最後に私だけ取り残されてしまった。
「な、なにか私にできることがありますか?」
沈黙。皆んなの困ったような顔。時間が刻々と過ぎていく。
耐えきれず、「じゃあ、私はアイデアを出します」と切り出した。それには皆んな了承してくれた。
しかし、いざディスカッションが行き詰まりアイデアを求められた時に、自らアイデアマンを言い出したにも関わらず私は緊張から的外れなことを言ってしまった。それも何度も。
恥ずかしくてたまらなくて、私は後半からは全く喋れなくなってしまった。
審査員の社員さんたちの視線がある中、私はただ相槌を打ってメモを取って考えるふりをして時間が過ぎ去るのを待った。
ここから先はもうほとんど記憶がない。試験は終わり、私は確か泣いたと思う。
とにかく落ち込んで、学校の無料のカウンセリングに通うようになった。
もうこれは落ちたと完全に思っていたが、一週間後、なぜか通過の連絡が来たのだった(いまだになぜ通ったのか謎)。
2,曖昧な面接
二次試験はオンラインの個人面接。
これに関しては、正直特筆することがない。
前回の反省を踏まえて今回はしっかりと対策をして挑み、滞りなく話すことができた。
しかし、この会社に入ってやりたいことを聞かれた時には、ぎくっとなった。
事前に考えておらず、曖昧なことしか答えられなかった。
無事通過できたが、この時からなぜかモヤモヤしたものを感じ始めた。
3,とどめの三次面接
より志望動機や将来像を深掘りされると言われている三次面接。
私は学校の先生たちと3回練習を行い、個人でもたっぷり練習の時間をとった。
そして三次面接本番。場所はオンライン。
面接が始まってすぐに、前回の面接で話した志望動機のダメ出しを食らった。
私は社員さんたちの人柄に惹かれて志望したと前回話したが、その人曰くインターンシップに参加している社員たちは人柄が良くて当たり前、それはどの会社でも同じとのこと。
それからというもの、質問ではなく一方的に話をされる時間が続いた。こういう人が入社して、こういう成果を出しているなど。会社を知る上でその情報は必要なのかもしれないけど、正直私に対する質問がほとんどなかったため、初めから私を通過させる気ないのではと感じてしまった。
そうして開始から十五分後くらいにようやく将来はこの会社で何をしたいかと質問をされ、私は考えてきたことを話した。
その人は、「確かにそういう人はうちの会社は大好きですねえ」と鼻で笑った。その時、私は落ちたなと確信した。
質問はそれで最後だそうだ。
時間はたった十五分。面接官の、「ぜひ他の会社も色々検討してみてください」の言葉で終了した。
そして一週間後、私の元に届いたのは次の選考への案内ではなく「お祈りメール」だった。
夕食を食べているときにそのメールを開いたのだが、それを見た瞬間、全身が凍りつき、食べ物が喉を通らなくなった。
なんとなく落ちるなとは思っていたけど、半年間も長持ちしていた企業から祈られたという事実に悲しくなった。
あんなに社員さんたちは優しかったのに、お祈りメールはこんなにもあっさりとしていて、冷たい。
当時2月の終盤。他の会社の選考にも落ちてもう持ち駒がない。入りたい業界や職種も決まってない。もうすぐ就活が一斉解禁するという時期に、私は絶望してしまったのだった。
4,この失敗からあなたに伝えたいこと
あの絶望した日から約二週間が経ちました。
その時は、実はその会社だけでなく他の会社からも祈られまくっていました。
連続して祈られることが続き持ち駒がなくなって、当時は本当に落ち込み、ここ数年で最も無気力になっていました。
それではどのようにしてこの状態から回復できたのかというと、最も効果を感じた方法は三つあります。
・自分の気持ちを文章にすること
・いろんな人の人生を知ること
・人に悩みを聞いてもらうこと
自分の気持ちを文字にして書くと、なんだか一時的にスッキリしますし、時間が経ってから見返せば気持ちに整理をつけれるようになってきます。
形式はなんでもいいと思います。日記として書いたり、X(旧Twitter)に吐き出したり、それこそブログで赤裸々に発信してみるのも一つの手です。
それから、いろんな人の人生を知ると視野が広くなって、自分が悩んでいたのは一つの生き方にこだわっていたからなのだと気づくことができます。
YouTubeで、悩み相談をしている動画がおすすめです。自分の悩みと似ている部分も出てきて、自分の気持ちを前向きにさせてくれます。
また、人に悩みを聞いてもらうことも重要です。私には恥ずかしながら友人がおらず、家族もみんな忙しくて相談できる相手がいないので、お金を払ってカウンセリングに通っています。
私はこれらを実践して、現在は穏やかな気持ちでまたゆっくりと歩き出しています。
今回のこの経験を通して反省したことは、自分軸で就活をできていなかったということ。
自分が本当に何がしたいのか、自分にはどのようなことが向いているのかということを見極められていなかった、もしくは見極めていたけど自分の判断に自信がなかったから結局スカウトが来たところにあまり深く考えずに行ってしまっていました。
その結果合わないと判断されても、何もおかしくないですよね。
人から促されるままに就活を始めましたが、会社に入ることが目的となってしまっていて、会社に入った後何をしたいのかが明確ではありませんでした。
現在は、就職できるかなあという不安はありますし、人と関わることが苦手な性格からそもそも自分に就職は向いてないのではないかというモヤモヤもあります。
でも、就職できてもいいし、もしできなくてもアルバイトするなり、色々道はある。
「みんなと同じように就職しなくては」というプレッシャーから自分を解放して、ゆっくりと自分が幸せになれる道を検討していきたいなと思っています。
こうして文章にしてみると、なんだか今まで悩んでいたことはそんなに大きなことではなかったのかもと感じてきました。
長くなりましたが、最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
ふくまる