fukumaruchankun’s blog

生きづらさを抱えている美大生のブログです。

通信制高校に転校した体験談① 〜転校を決意するまで〜

 

こんにちは、ふくまるです!

 

私は高校生の時に、色々あって普通の高校から通信制の高校に転校しました。

 

私の今までの人生の中で一番大きな出来事の一つと言っても過言ではありません。

 

転校する過程で、とっても悩んで苦しんだ時期がありましたが、今思えば私はあの時転校して本当によかったなあと心から思っています。

 

今回は、通信制高校に転校する過程の中でも、転校しようと思ったきっかけについてお話ししていこうと思います!

 

 

 

 

 

【転校しようと思ったきっかけ】

 

もともと私は、落ち着いた雰囲気が気に入って高校を選びました。

 

そこでのびのびと楽しく過ごせそうだと思ったからです。

 

入学したばかりの時はクラスに馴染めていて、ある程度楽しく通えていたのですが、一番初めの定期テストの結果が学年で一位を取ってしまってからです、全てが狂い始めたのは。

 

 

 

定期テストで一位を取って以来、学校の先生たちから過度にプレッシャーを与えられているのが感じました。

 

例えば、毎日勉強した時間を記録しなければならず、それを先生と共有させられて、先生に「昨日は勉強時間が少なかったですね。もっと頑張りましょう。」と言われたりしました。今思えば監視されているみたいで気持ち悪いです。

 

それから、やはり学校としては生徒に偏差値の高い大学に進学してほしいものですので、そういう大学を私に勧めてきて、いつの間にか私がその大学を目指していることになって応援されていました。そこに行きたいとは一言も言っていないのにです。

 

勉強熱心な手厚い学校だという解釈もできるかもしれませんが、当時の私はどんな大学に行きたいかも、大学で何を学びたいのかもよくわかっていなかったので、先生たちの応援は私にとってプレッシャーに感じ、それが「もっと頑張らねければ」と自分を追い込む原因になっていました。

 

日々追い詰められるようにして、狂ったように1日のほとんどを勉強に費やしていました。

 

そして、上位の成績の人の名前は学年で共有されてしまうため、私は学年中に知られてしまいました。中には私の悪口を言ったり、足を引っ掛けたりして地味な嫌がらせをしてくる人たちが出てきました。

 

私はどんどんクラスどころか学年から孤立していき、信頼できる友人もおらず、一人で苦しさを抱えていました。

 

 

 

強いていうなら、日々の生きがいは偏差値が上がることだったのですが‥

 

ある程度まで上がると、今度は偏差値が横ばいになり、そしてついには下がってしまいました。それも少しではなく、突然ガックリと。

 

その模試の結果を見た日は、何だか魂が抜けたようになってしまって、頭が真っ白になって、家に帰って気絶するように眠りました。

 

次の日の朝、制服を着ていつものように家を出ようとしたら突然、頭の中の糸がプツッと切れたような感覚になり、立ったまま動けなくなりました。

 

そんな私をみた母は不審に思って、「どうしたの?」と話しかけました。

 

 

 

「学校、行かない。」

 

 

 

そう言って自分の部屋に閉じこもりました。

 

 

 

 

それからしばらく学校に行かない日が続きました。

 

学校の担任の先生から学校に来いと毎日電話がかかってくるのが鬱陶しかったです。

 

私は、その度に「お腹が痛いんです。すみません。」と適当にごまかし、まだ本心を言えないでいました。

 

家では「勉強しなきゃ」と思いながら、自分の部屋でスマホゲームをしてダラダラと過ごす日々。

 

そんな日が数週間続いたのでした‥‥。

 

 

 

ある日、久しぶりに絵を描いてみようと思いました。

 

私はもともと、幼い頃から絵を描いていたのですが、高校に入って勉強を頑張るようになってからは絵を描くことを禁止していました。

 

絵を描いている場合ではないと、自分の好きなことを無理やり抑え込んでいたのです。

 

そして、約2年ぶりに、鉛筆とコピックのペンを用意してオリジナルキャラクターを描いてみることにしました。

 

 

 

線を描く手には力が入っていてぎこちない。

 

キャラクターの骨格が崩れてて、立体感を感じられない。

 

久しぶりに描いた絵はすごく下手くそでした。けど、昔絵を描くときに感じていたワクワク感が、そのままよみがえってきたのでした。

 

久しぶりに自分のオリジナルキャラクターと再開しました。そのキャラクターに、

 

 

「おかえり。」

 

 

と言われたような気がしました。

 

私の居場所は、今いる高校じゃない。そう確信しました。

 

 

 

 

今まで、高校生活を続けていく中で、薄々と感じていたけど抑え込んでいた「絵を描くことが好き」という気持ち。

 

先生や家族の期待に応えるために、自分の好きなことを禁止してまで毎日毎日自分を追い込んで頑張っていました。

 

でも、それは自分のためではない。

 

先生や親の期待に応えるためだ。

 

私は先生たちの都合のいい進学実績要員じゃない!

 

私は私の好きなことをやってやる!!

 

 

 

何だか、落ち込みが怒りに変わってきました。

 

でも、そっちの方がエネルギーが湧いて、むしろ清々しさすら感じました。

 

私はその勢いで、自分の本心を両親に打ち明けるのでした‥‥。

 

 

 

 

次回予告;転校する手順について